新規就農計画の立案~作業時間を表とグラフにする~
国や各種の媒体が出している情報を調べていくことで、少しずつ農業のイメージがついてきたかと思います。
産地、地域や作物を調べてながらどちらか一方が決まっていくと、更に深堀りした情報の収集につながっていくことでしょう。
品目や地域の栽培方法や、生産地の状況を現場をまわり、農作業の体験をこなしていくことで、自分なりの時間限界や自分値が見えてきたら、並行して計画の作成に取り掛かることも、改めて自分と向き合うよい時間となると思います。
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新規就農計画の作成に向けての大切なポイントとして、まずは作業時間の月次の内訳をみていきます。
次の画像は複数の品目を組み合わせて作業時間を割り出した表です。
//おさらい
作業内容の抽出
耕耘・施肥・播種・育苗・定植・防除・管理・収穫・選果・出荷・片付け・撤去・etc
それでは作業の内訳例を見ながら具体的な作業イメージをふくらませていきましょう。
//参考
作業労務内訳 表 例)
(h) |
||||||||||||
労務内訳 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
1月 |
2月 |
3月 |
耕運 |
2 |
34 |
0 |
0 |
60 |
18 |
23 |
12 |
16 |
0 |
0 |
6 |
育苗 |
10 |
12 |
0 |
0 |
36 |
98 |
42 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
定植 |
0 |
24 |
0 |
0 |
0 |
120 |
85 |
92 |
92 |
0 |
0 |
0 |
肥料散布 |
0 |
14 |
2 |
2 |
20 |
47 |
32 |
14 |
5 |
0 |
0 |
4 |
農薬散布 |
0 |
14 |
14 |
6 |
24 |
49 |
39 |
23 |
8 |
8 |
8 |
8 |
中耕 |
8 |
0 |
0 |
0 |
0 |
6 |
15 |
6 |
0 |
0 |
0 |
8 |
除草 |
40 |
44 |
4 |
0 |
0 |
60 |
95 |
31 |
1 |
0 |
0 |
0 |
収穫 |
0 |
0 |
220 |
120 |
120 |
132 |
120 |
150 |
90 |
145 |
145 |
100 |
出荷 |
0 |
0 |
80 |
80 |
80 |
88 |
80 |
70 |
30 |
48 |
48 |
33 |
撤去 |
5 |
0 |
20 |
0 |
0 |
12 |
0 |
0 |
40 |
0 |
0 |
15 |
**
次いでグラフ形式にしたものを見てみるとより一層イメージがみえてきます。
//参考
作業労務内訳 グラフ 例)
このグラフを見ると、9月の作業時間が月600時間となり、一人では対応できないことがわかります。
6月や8月はなんとか一人でこなせる作業時間ですが、10月や11月も9月と同様に人手が不足することがわかってきます。
品目ごとに播種や収穫などの作業時間を把握していくことで、品目、作型や面積の組み合わせによる、就農計画の具体的な作成につながるでしょう。
//ポイント
①品目の選定
②作型の検討
③品目作型ごとの面積
①②③を組み合わせた計画
Excelなどで数字を確認して、作業のイメージや数字に裏付けされたデータを作成しましょう。
by agri mafia 農業マフィア